深夜3時。ふと目が覚めると、私は服を着て毛布にしっかり包まれていた。晴がやってくれたのだろう。
隣でスヤスヤ寝てる晴のほっぺたをツンツンする。
「ンン……小夏、目、覚めたか」
「私たち寝ちゃってたね。もう3時すぎだ」
「朝になって騒ぎにならないうちに病室戻るか」
「うん。もう十分……ゲホゲホッ」
「咳が出てきたな」
晴は私の身体を起こさせて、温かな手で背中を優しく撫でてくれる。
咳の間にヒューヒューと漏れる私の呼吸がうるさくて、嫌になる。
「発作になる前に戻ろう」
「うん」
また、涙が出てきた。
「泣くな泣くな。発作が出るから。状態が落ち着いたらすぐ退院できる。そしたら次のライブ迄にまたどこか行こう」
「絶対……?」
「どこか行きたいとこある?」
「学校!」
「いや、それじゃ僕が入れないだろ」
「制服デート、憧れてた」
「もっと無理だ」
でも小夏って意外とベタだよね、と言われて、なんか笑ってしまった。ポケットに冷たい感触がしたから、触ってみると晴の家の鍵があって。
そうだよ、私は元気になればいつだって晴の家に来て、彼女として色んなことをしてあげられるんだ。
「あのね、晴」
「なに?」
「今ね、また昔の夢見てたの。私の……家族の夢」
「そっか」
「でもね。今日はいつもみたいに悲しくなかったんだ……。きっと今日ライブをして、晴の家に来られて、私の中の一番大事なものが少しずつ変わってきたからだと思う。これっていいこと、だよね?」
「そうだ。小夏はどんどん成長して、前を向いて、過去を乗り越えたんだよ。それに小夏がステージの上であんなに輝いていて、それを最高と思わない奴なんてきっといないよ」
「ありがとう、晴。ゴホッ」
もう行こう、と言って晴は立ち上がった。
私は頷いて後について行き、家を出た。
隣でスヤスヤ寝てる晴のほっぺたをツンツンする。
「ンン……小夏、目、覚めたか」
「私たち寝ちゃってたね。もう3時すぎだ」
「朝になって騒ぎにならないうちに病室戻るか」
「うん。もう十分……ゲホゲホッ」
「咳が出てきたな」
晴は私の身体を起こさせて、温かな手で背中を優しく撫でてくれる。
咳の間にヒューヒューと漏れる私の呼吸がうるさくて、嫌になる。
「発作になる前に戻ろう」
「うん」
また、涙が出てきた。
「泣くな泣くな。発作が出るから。状態が落ち着いたらすぐ退院できる。そしたら次のライブ迄にまたどこか行こう」
「絶対……?」
「どこか行きたいとこある?」
「学校!」
「いや、それじゃ僕が入れないだろ」
「制服デート、憧れてた」
「もっと無理だ」
でも小夏って意外とベタだよね、と言われて、なんか笑ってしまった。ポケットに冷たい感触がしたから、触ってみると晴の家の鍵があって。
そうだよ、私は元気になればいつだって晴の家に来て、彼女として色んなことをしてあげられるんだ。
「あのね、晴」
「なに?」
「今ね、また昔の夢見てたの。私の……家族の夢」
「そっか」
「でもね。今日はいつもみたいに悲しくなかったんだ……。きっと今日ライブをして、晴の家に来られて、私の中の一番大事なものが少しずつ変わってきたからだと思う。これっていいこと、だよね?」
「そうだ。小夏はどんどん成長して、前を向いて、過去を乗り越えたんだよ。それに小夏がステージの上であんなに輝いていて、それを最高と思わない奴なんてきっといないよ」
「ありがとう、晴。ゴホッ」
もう行こう、と言って晴は立ち上がった。
私は頷いて後について行き、家を出た。


