キミのために一生分の恋を歌う② -last stage-

2. ちょっと今は忙しいからとか曖昧な態度で不安にさせないでよ
ぎゅーとか なでなでとか 甘やかしておいて
気づけば他のことに夢中なの!!

もう全部 君のせい 君のせい 君のせい
知ってるんだから 見たんだから 君が他の人にも優しいとこ
私の代わりなんていくらでもいるんだってこと

「力になれなくてごめんね」
そんなことないのにって言えなかった
前髪が決まらなくて コンタクトもうまくハマらないような日も
2人でいれば無敵なんだって
いつもみたいに笑わせてよ
運命で結ばれてるんだよって言って

I miss さみしくなんてさせないでね
どうして 君はそんなに大人なの
気がついたら 君の口癖が私にも移っていたの 悔しくて
照れた時腕組みするのも 寝顔だっていちいち可愛いくて
胸がチクチクする 君と出会ったから どうしてなの
涙する顔さえも 可愛く見えるの どうしてなのーー


「今日は、本当に、本当にありがとう!!」


私は頭を下げて、みんなに手を振った。


「そして、大切な、大切なお話しがあります。bihukaは次のエソランドームでのライブをもって活動を終了します」


えー!!という声、嫌だよという悲鳴、悲しくて涙を流してくれる、ファンが見えた。


「勝手でごめんなさい。でも、私たちはまだ、ここにいます。歌い続ける。悲しい思いはさせません。最後まで、楽しい気持ち、幸せな気持ちだけでいっぱいにしたいから。だからみなさんもどうかついてきてください。私たちは歌手だから。さよならのかわりに歌を歌います。『GIFT』この思いがどうか皆さんに届きますように」


ーーI sing 知らない歌が聴こえたとしても
もう そこに誰もいなくても
好きという気持ち 愛する気持ちを知った痛みが
みんなを突き動かすから

雪が降っても 雨が降っても 桜が降る時にも
ずっといっしょにいるよ
GIFTーー
その痛みが今日もみんなが生きている証
それだけが私たちが今もみんなを想っている証ーー


最後に、サプライズでまた会場に雪が舞った。
決して凍えぬように。
みんなの心があたたまるように。
さびしさは、いつかこの雪と共にとけていくように。


「雪がとけたら……必ずハルはやってくるよね? ハルが来たらまた逢おうね!!」