「今日はどうする?」
「はい、あと少しで……初デートなんです。その人⋯⋯私の彼氏はすごく大人っぽくてかっこよくて、その、彼女として並んでて恥ずかしくない感じにしたくて」
「なるほど⋯⋯その反応は小夏ちゃんの初めての彼氏ってやつだ!」
「え、なんでバレるんですか」
「分かりやすすぎるよ〜〜初々しいし」
「私ってそんなに⋯⋯」
「ハハ、そんなに必死なんだもん。上手くいくといいね、初デート」
じゃあさここはもう一気にバッサリいこうと、店長さんは提案してくれた。
髪が長い=大人っぽい訳じゃなくて、アレンジ加えたらミディアム位の方が動き出せていいよって。
「私、がんばります!」
「よーし、切りますよー!」
長さとしては腰まであったのを2.30cmは切ることになるので、それはもう誰が見ても切ったってバレるわけだけど気にならなかった。
今まではあの人の為に願掛けみたいに伸ばし続けていただけで、もう私の気持ちはあの時に晴が一番だって決まった訳だし。
それにちょっとだけ、気分を変えたかった。そういう今の気持ちと一致してたから。
「できたよ。どうかな?」
「すごい大人っぽいです、ありがとうございます!」
軽く巻かれて、動きが出たミディアムヘア。
特にサイドに流れた髪が大人っぽくて、いつもと違う自分にテンションが上がった。
「ーーそれで、小夏ちゃん。せっかく君がこうして変わろうと来てくれたから黙ってたけど、そこでもうその彼氏さんが待ってるよ」
「えーー?」
私が後ろを振り向くと、そこには晴が立っていた。
上着の下にはまだ病院にいる時と同じ服が見えた。
病院から直接探しに来たんだ。怒ってるような困っているような顔をしていた。
「俺だってプロだから、君がbihukaとしても彼女としても輝けるように全力で応援したい。でも、今の小夏ちゃんが本当に目を向けるべきは違うところなんじゃないかな? こんなに心配してくれる人を悲しませることじゃないよ」
「ごめんなさい⋯⋯」
「ううん、また元気になったらいつでも来てね。待ってるよ」
私は頭を下げて、料金を支払うと黙ったままの晴と一緒に店を出た。
「口を開けろ」
晴はそれだけ言うと私にリリーバーを何度か吸入させる。
大人しく従うと何も言わずに車の扉を開けてくれたので、お店の外に停めてあった晴の車に乗りこんだ。
「はい、あと少しで……初デートなんです。その人⋯⋯私の彼氏はすごく大人っぽくてかっこよくて、その、彼女として並んでて恥ずかしくない感じにしたくて」
「なるほど⋯⋯その反応は小夏ちゃんの初めての彼氏ってやつだ!」
「え、なんでバレるんですか」
「分かりやすすぎるよ〜〜初々しいし」
「私ってそんなに⋯⋯」
「ハハ、そんなに必死なんだもん。上手くいくといいね、初デート」
じゃあさここはもう一気にバッサリいこうと、店長さんは提案してくれた。
髪が長い=大人っぽい訳じゃなくて、アレンジ加えたらミディアム位の方が動き出せていいよって。
「私、がんばります!」
「よーし、切りますよー!」
長さとしては腰まであったのを2.30cmは切ることになるので、それはもう誰が見ても切ったってバレるわけだけど気にならなかった。
今まではあの人の為に願掛けみたいに伸ばし続けていただけで、もう私の気持ちはあの時に晴が一番だって決まった訳だし。
それにちょっとだけ、気分を変えたかった。そういう今の気持ちと一致してたから。
「できたよ。どうかな?」
「すごい大人っぽいです、ありがとうございます!」
軽く巻かれて、動きが出たミディアムヘア。
特にサイドに流れた髪が大人っぽくて、いつもと違う自分にテンションが上がった。
「ーーそれで、小夏ちゃん。せっかく君がこうして変わろうと来てくれたから黙ってたけど、そこでもうその彼氏さんが待ってるよ」
「えーー?」
私が後ろを振り向くと、そこには晴が立っていた。
上着の下にはまだ病院にいる時と同じ服が見えた。
病院から直接探しに来たんだ。怒ってるような困っているような顔をしていた。
「俺だってプロだから、君がbihukaとしても彼女としても輝けるように全力で応援したい。でも、今の小夏ちゃんが本当に目を向けるべきは違うところなんじゃないかな? こんなに心配してくれる人を悲しませることじゃないよ」
「ごめんなさい⋯⋯」
「ううん、また元気になったらいつでも来てね。待ってるよ」
私は頭を下げて、料金を支払うと黙ったままの晴と一緒に店を出た。
「口を開けろ」
晴はそれだけ言うと私にリリーバーを何度か吸入させる。
大人しく従うと何も言わずに車の扉を開けてくれたので、お店の外に停めてあった晴の車に乗りこんだ。


