Thirty’s

悠の家には、何度かお邪魔して、これまではバスを使うことが多かったんだけど、今回は昨日悠から連絡があって、駅まで車で迎えに来てくれることになっていた。


タ-ミナルに降り、キョロキョロしていると、私たちに向かって手を振っている見覚えのある人影が目に入った。


「先輩。」


悠が迎えに来てくれるものとばかり思っていたら、旦那さんの白鳥先輩が来てくれたらしい。私たちは慌てて、そちらに向かい


「先輩。ありがとうございます。」


「なんかお手数お掛けしてしまって、すみません。」


と声を掛けると


「そんなに恐縮しないでくれよ。かえって、こっちが困る。」


先輩は苦笑いで答えると


「翼、前にお姉さんたちに遊んでもらったの、覚えてるだろう。ご挨拶しなさい。」


一緒に来ていた翼くんに声を掛ける。すると


「こんにちは。」


はにかみながら、挨拶してくれた翼くんに私たちも


「こんにちは。」


「大きくなったね。」


声を返した。