Thirty’s

それからきっちり30分後に、インタ-フォンが鳴った。モニタ-を確認するまでもなく


「お帰り。」


ドアを開け、俺が満面の笑みで出迎えると


「ただいま!」


入って来た加奈は、ドアが閉まるのももどかしげに、手に持っていた荷物も放り出し、これまた満面の笑みで、俺の胸に飛び込んで来る。


「やっと会えた。」


「何言ってるんだよ、今朝も会ったばっかりだろ?」


「同居人の総一郎じゃなくて、彼氏の総一郎に会うのは本当に久しぶりだもん。」


「加奈・・・。」


甘えながら言ってくる加奈の言葉に、思わず胸をつかれていると


「総一郎。」


顔を上げて、呼びかけて来た加奈が、そのまま唇を押し付けて来る。彼女の積極的な仕草に、俺も躊躇うことなく応じて、その可憐な唇を割って、舌を侵入させると、いつ以来か、すぐには思い出せないくらいの激しいキスを交わす。しばらく、夢中になって、お互いの唇をむさぼり合っていた俺たちだったが、やがてどちらかからともなく離れると、甘い視線で見つめ合う。


「とりあえず、着替えて来ちゃいなよ。」


「うん。」


俺の言葉に頷いた加奈は、身体を離すと、クロ-ゼットに向かって行った。