私、桜井加奈と唯さんは、母校・明協高校の二年先輩後輩だった。顔くらいは知っていた。でも、在学中にまともに話をした記憶はほとんどない。卒業してからも、顔を合わせたのは数えるほど。
本来なら、すれ違ったままで終わるはずの人だった。
にも関わらず、私たちは因縁浅からぬ関係になってしまった。ひとりの男性を巡って・・・。
沖田総一郎。
帰りの遅い私のために、毎晩のようにこうして夕食を用意してくれている人。
そして今も、隣の寝室で眠る私の恋人。彼と同棲を始めてから、もう二年になる。
一方、唯さんは総一郎の元カノ。でも、私が唯さんから彼を奪ったわけじゃない。ふたりの仲を引き裂いたわけでもない。
そういう意味では、
『彼を返して下さい。』
なんて、彼女に言われる筋合いは、本来どこにもない。
だけど
『もうあなたもわかっているはずです。あなたとじゃソウくんは幸せになれないって。』
『彼の優しさに付け込むのはもう止めて下さい、彼を解放してあげて。』
そんな彼女の言葉に、何も言い返せなかった自分が、いる・・・。
本来なら、すれ違ったままで終わるはずの人だった。
にも関わらず、私たちは因縁浅からぬ関係になってしまった。ひとりの男性を巡って・・・。
沖田総一郎。
帰りの遅い私のために、毎晩のようにこうして夕食を用意してくれている人。
そして今も、隣の寝室で眠る私の恋人。彼と同棲を始めてから、もう二年になる。
一方、唯さんは総一郎の元カノ。でも、私が唯さんから彼を奪ったわけじゃない。ふたりの仲を引き裂いたわけでもない。
そういう意味では、
『彼を返して下さい。』
なんて、彼女に言われる筋合いは、本来どこにもない。
だけど
『もうあなたもわかっているはずです。あなたとじゃソウくんは幸せになれないって。』
『彼の優しさに付け込むのはもう止めて下さい、彼を解放してあげて。』
そんな彼女の言葉に、何も言い返せなかった自分が、いる・・・。


