「ごちそうさまでした。」
朝食を済ませて、立ち上がった私が、食器を片付けようとすると
「そのままでいいよ。」
総一郎が言ってくれるから
「ありがとう。」
彼にそう言って、ダイニングを出る。慌ただしく身支度を整え
「行ってきます。」
バタバタと玄関ドアに向かう私を
「行ってらっしゃい。」
総一郎は見送ってくれようとして、一緒にドアの方に歩いて来る。
「今日はどうするの?」
「洗濯だけ終わらせたら、映画でも見に行こうかな?」
「洗濯は週末に私がやるから、気にしないで今日は羽を伸ばして。」
「ありがとう。」
こうして家を出た私。十分程の最寄り駅への道をやや急ぎ足で歩きながら
(ああは言ってくれたけど、きっと彼は洗濯だけじゃなく、掃除も、他の家事も済ませてしまう。そして当たり前のように、私の夕飯まで作って待っていてくれるはずだ。映画に行くなんて言ったのも、たぶん私に気を遣わせないため・・・。)
そんなことを思い、胸はズキリと痛む。
『大丈夫、相身互いじゃないか。』
そう言って、温かく笑う彼の顔が浮かぶ。確かに、私だって全く家事をしてないわけじゃない。今日とは逆に、彼を送り出す日もある。だけど、その負担が圧倒的に彼の方に偏ってしまっているのも、また間違いない事実。
思わず小さく息をつく。
それでも足は止められない。
朝食を済ませて、立ち上がった私が、食器を片付けようとすると
「そのままでいいよ。」
総一郎が言ってくれるから
「ありがとう。」
彼にそう言って、ダイニングを出る。慌ただしく身支度を整え
「行ってきます。」
バタバタと玄関ドアに向かう私を
「行ってらっしゃい。」
総一郎は見送ってくれようとして、一緒にドアの方に歩いて来る。
「今日はどうするの?」
「洗濯だけ終わらせたら、映画でも見に行こうかな?」
「洗濯は週末に私がやるから、気にしないで今日は羽を伸ばして。」
「ありがとう。」
こうして家を出た私。十分程の最寄り駅への道をやや急ぎ足で歩きながら
(ああは言ってくれたけど、きっと彼は洗濯だけじゃなく、掃除も、他の家事も済ませてしまう。そして当たり前のように、私の夕飯まで作って待っていてくれるはずだ。映画に行くなんて言ったのも、たぶん私に気を遣わせないため・・・。)
そんなことを思い、胸はズキリと痛む。
『大丈夫、相身互いじゃないか。』
そう言って、温かく笑う彼の顔が浮かぶ。確かに、私だって全く家事をしてないわけじゃない。今日とは逆に、彼を送り出す日もある。だけど、その負担が圧倒的に彼の方に偏ってしまっているのも、また間違いない事実。
思わず小さく息をつく。
それでも足は止められない。


