Thirty’s

「わかりました。じゃ、応援の方は、期待しないで待ってます。」


「ごめんな。」


「それはそれとして、沖田さん、明日は休みでしょ?どうです、飯でも食いながら、軽く一杯?」


今どき、先輩や上司から呑みに誘うと、パワハラだかアルハラだかになるらしい。まぁそんなご時世に後輩からお誘いを受けるのは、ありがたいことなのかもしれないが


「すまん。これから帰って、夕飯の準備をしなきゃならないんだ。」


腕時計にチラリと目をやったあと、俺は言った。


「えっ、またですか?彼女さんの為に?」


「まぁ俺も食うからな。」


「なんか沖田さんが作ってること、多くないですか?」


「そうかな?まぁ、彼女が本当に忙しいからな。」


「食って帰って来て貰えばいいじゃないですか?」


「もちろん、そういう時もあるが、でもとにかく帰りが遅くて、店を探すのも一苦労らしいからな。とにかく本当に忙しい職場なんだよ。」


そう言って、俺は笑った。