ヒロインじゃいられない!!





下校時刻になりました
校内にいる生徒は速やかに下校して下さい。


あ、もう下校時刻か


「弥希じゃあね!」


「ん」


転校してからずっと下校1人だな〜

雨降ってるのに寂しーなぁ


「あれ、あれ?」


うっそ傘忘れた。
職員室で借りるか〜



「おい、お前帰ったんじゃねぇのか」


「ん?ああいや〜傘忘れちゃってさ、今借りてくるとこ」

「あっそう」

「弥希傘あるの?」

「あるわ。お前と違って」


「そうですか。じゃあね!」



「失礼しまーす!1年2組の高澤です!傘を借りたいんですけど、、」


「あ〜ごめんね〜!さっき貸した子でもう傘無くなっちゃったのよー!」


「そうなんですか、、分かりました!」


「ごめんねぇー!」


「いえ!失礼しました!」


うわぁー傘ないのか〜
どうしよう


お母さんもお父さんも仕事だし、、
お姉ちゃんは大学だし


「はぁ、、」


雨止むまで待つか〜


そういえば弥希まだいるかな?
予備の傘持ってないかな
スマホスマホ


プルルルル

プルルルル


「もしもし弥希?」


「あ?なんだよ」


「まだ学校いる?」


「もう出たけど。標識のとこ」


「実は傘借りれなくてさ、、その、予備の傘とか持ってない?」


「持ってねぇわ。その辺の忘れもんの傘でもパクって帰れば?」


「いや流石にダメでしょ」


あ〜どうしよう、、
しょうがないし濡れて帰るしかないか〜


「チッ、しゃあねぇな」


プツッ


「え?弥希?」


やっぱ予備あったのかな?いやでもあったらあったって言うよな、、

やっぱり雨止むまで待とう。


強い雨音の中、足音が聞こえてくる。


「おい、迎えに来てやったぞバカ。」

雨の中から弥希が現れる。

「え?」

「迎えに来たっつってんの!」

「え、でも傘1個しかないんでしょ?」

「、、って事!」

顔を赤くさせてなにかもごもご言っている。

「え?なんて?」

「だーかーら!!」

「一緒に帰るって事!!」

「あ〜!そういう事!傘入れてくれるの?」

「そう。早くしろ」

「なんかごめんね!ありがとう!」


「、、、」


「あの、、私傘持とうか、、?」


「余計なお世話だ!!」