ガチャ
「ただいまぁー」
お気に入りのソファにドカッと寝転がる。
あーつっかれたー!
家最高〜
あ〜ねっむい
けど!
よしっ!
「シロちゃーん?シロちゃーん!」
ニャー
「あ!居た!シロちゃん!♡可愛いねぇ♡」
カンカンカンカンカン
ん?
踏切の音?
「私の部屋?」
ガチャ
「何も無い、、、」
なんだろ?
私がまたシロを愛で始めると踏切の音が大きくなってきた。
ガタンゴトンガタンゴトン
「ん?」
あまりに大きい音に無視できなくなり
もう一度見ようとした時
パッパー!!
「え?!?!」
私の部屋のドアをすり抜けて、半透明な電車がやってきた。
「なになに?!?!え?!」
私か戸惑っていると、車掌らしき人が降りてきて
「どうぞー」
と合図をした。
次の瞬間、壁しか無かったはずの私の後ろから大勢の人が押し寄せて来た。
「え?!ちょ!!苦し!あの!ちょっと!!」
私が抵抗しようとする間に、大勢の人に押されて乗ってしまった。
「はーい出発しまーす。」
車掌らしき人がそう言うと、ドアをすり抜けて発車した。物凄いスピードで走ってるようだ。
「え?!ちょ!!あの!あ!」
電車が満員すぎて私の言葉が響かない。
都会の通勤ラッシュみたいだ。
うっ、苦しい、、、
ん?なんかフワフワするな?
なんだ?なにこれ?綿?動物?
フワフワ感触する人の方を見ると
猫だった。
「シロ?!え?!でか!!」
しかし、よく見ると猫じゃなく二足歩行していた。どこかの言語を話していて、身長も157cmの私を優に越している。
それにびっくりして周りをよく見てみると
犬や猫の耳と尻尾が生えた人、なんだか髪の毛が燃えてる人、角が生えてる人などまるでファンタジーな世界の住人の様な人??が無数にいた。
なるほどねぇ〜わかったわかった夢ね、夢夢。
そう思いほっぺを引っ張ると
めちゃくちゃに痛い。
凄く痛い。ジンジンする。
頭がグルグルして沸騰しそうなので、とりあえず整理しよう。
私は家に帰ってきて、シロを愛でてた。急に電車が来て、周りは人外だらけ、そして夢じゃない。
あ、これってもしかして、、、異世界ワープみたいなやつ??
アニメや本で見た事あるけど、、本当にあるなんて、、!
ちょっと嬉しいかも?
いやでも!もう家に帰れないのはいや!!
どーしよう、、、、
あ!車掌さん!でも今は走行中だし無理か、、
次の駅着いたらどうにか戻して貰えるように頼んでみよう。
それにしても苦しい、、、!


