私は、もらったこの煙草は、誰かからのキスが欲しい時に、もらえなかったら、そのキスの代わりに吸おうと思った。 きっとそういうことなのかなと思ったからだ。 ばいばい、と言って先に背を向けたのは私の方で、振り向いたら幼馴染は片手をあげてから自宅の方へ向かって歩きはじめるところだった。 あーあ。 なんだか、少し大きくなった背中に、腕を回してみたかった。 どんな感じがしたかな? きっと、泣きたくなっただろう。 私たちの、コドモ時代との別れ話。