餌付くように胃から何かせり上がってくる感覚にたまらずにせき込むと、ごぼり、と食道を上がって来た血の塊が次から次へと唇からあふれ出て、せっかくのドレスを真っ赤に染めてしまう。 使い方など知りもしない無知な私は、武器であるそのガラクタの、いわゆる銃口を、自分の胸に向けて撃ってしまったのだった。 彼は朝から出掛けていて、帰りは夕方になると言っていた。 今日は、私に良い知らせがあるのだと、ニコニコと笑っていたっけ。 何だったのだろう。 せめてそれに喜んで、彼を嬉しい気持ちにしてあげたかった。