花系男子はアナタっ子


「……お前との時間が少なくなる、って」


効果抜群だったわ、なんて蒼葉くんはさらっと言うけど、私の知らない間に三人が宿題を終わらせていたなんて……

三人とも勉強が出来るタイプだったのね。
ならば私も頑張らないとだ。

「……よーし、私も終わらせる!残り短いけど、ゆっくり過ごすために!」

再びペンを取り、新しいページへと向く。


それから集中して、冊子の最後のページが終わるまで、蒼葉くんは一緒に居てくれた。時折、間違いを指摘してくれながら。