今から手をつけていない宿題をやるとなればもはや答えを見るしかない、ってくらいだけど…… 「あの……宿題、ってどうしてる?」 編入生だから、とかの理由で少なくなるとか免除とかの話は聞いてないし。 「……この冊子のことだろ。それならもう終わってる」 涼しい顔付きで蒼葉くんは、終わってるって言った。 ──え? 「い、いつ!?」 「お前が出かけてる時とか。双子の片割れ、夢莉の方はやる気なかったけど。一言ですぐに変わったように終わらせてたな」 「……その一言とは?」