花系男子はアナタっ子





さらに数日、ひまわりもハナカイドウも普通の花として生けてあることに完全に安心して、くつろぐ三人。

各々の時間を楽しんでいるようだけど、
私には一つ問題があった。


「んーあー、わからない」


夏休みの悩み──宿題だ。

答え見ちゃおっかなーなんて悪い考えが、この宿題で問題にぶつかる度に過る。

いつもなら、早々に終わらせての夏休み満喫!って流れなんだけど、今回はギリギリになってしまってる。

「あー」

一ページ終わると、ついつい休憩って名目でサボりだすのもやめたい。

夏休み終わっちゃうから、と間に合わせるために部屋に三人を置いて来たのに、これじゃ全然だめだ。


「……ここの式が違う」

「え?」