伝わったかな?
ちょっとした不安を抱きつつ、ちらり三人の顔をうかがう。
未だ微妙に納得してないような双子に、目を伏せる蒼葉くん。
「ま……今の話を聞く限り、双子が思ってることは起きねぇな」
「……え?」
起きねぇなってどういうこと?
意味を聞く前に、夢莉くんが口を尖らせながら蒼葉くんに言う。
「どうしてさ、あり得なくないでしょ」
「でも確かに、僕たちはすみれの手でずっと育ったけど、もらった花はそういうわけじゃない……」
「……そうだけど」
──まぁ、あれかな。とりあえず浮気だ、って話は気にしないでいいんだよね?



