よくわからない展開に焦ったけど、今ので一気に落ち着きを取り戻した私。
「……なんだそういうことね」
浮気とかっていうのには驚いたけども。
私一人、そうかそうかと理解したものの、双子たちは余計にプンプンしだす。
それを見てやっと、座ったままの蒼葉くんが口を開いた。
「馬鹿。ぶつくさ言う前に、こいつの話をちゃんと聞いてやれよ。お前らが考えてる浮気だなんだってのの真実が分かんだろ」
「……確かに。分かった聞く。あーでもなんかやだなぁ」
「どっちだよ……」
うなだれる夢莉くんの背中を千莉くんがさすり、蒼葉くんはため息をこぼす。



