花系男子はアナタっ子


「それなりに……」


いくら校長先生でも、三人のことは話せないからね。


「宿題も忘れないでね……あぁ、今日の水やりは貴女なのね?」

「はい。休み中は他の先生もしてくれてるんですよね。今日は校長先生が担当なんですか?」

「いいえ、他の先生だけど……わたしがいる時は譲ってもらうの」

「そうなんですか……ありがとうございます」


深々と頭を下げれば、先生は『好きでやってるからいいのよ』と笑う。