「なにを?」 「美化委員の水やり当番があるって、水やりしたら帰ってくるから僕たちはお留守番ねって話。寝る前にしてくれたでしょ?」 隣の千莉くんが答えると、思い出したのか肩を落とし、千莉くんの膝へ転がった。 「えー……すみれ居ないのつまんない」 「ごめん、なるべく早く帰ってくる」 「本当?」 「うん」 「……分かった、ちゃーんと早く帰って来てよね」 約束だよ、と言われ私は戸締まりをして家を出た。