夏休みも折り返しとなり、昼前時。
私は一人いそいそと洗面所をあとにし、リビングへ。

両親が絶対に居ない時間は、と三人にリビングデビューさせ、ソファに座る双子と、床に座る蒼葉くんが私を見る。


「すみれ、何で制服なの?今日はまだ夏休みだよね?」

「……昨日言われたろ」

夢莉くんが小首を傾げたのを見て、蒼葉くんが呆れたように言った。
だが夢莉くんは分かっていない。