「綺麗な食べ物ばかり……写真だけど美味しそうだね」
「えー、そう?」
「どうでもいい」
双子でもやっぱり興味を示すものは違うんだなぁ。蒼葉くんなんて、見るのやめちゃったよ。
まぁ、一度お腹は空かないのかって話をしたことがあったけど──
『やだよ、ぼくら花だもん』
『人としての食事をとらなくても困らないみたいだし』
『どっちでもいい』
って言うから、それを信じ花瓶の水を綺麗にするくらいで。
……しかも学園では水だけ飲んでたし。その姿を女子が嬉しそうに見ていたんだと思うと、なんか変な感じだ。
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