花系男子はアナタっ子


──三人を連れた先は、古着屋。

ここなら、私に優しいはず。USEDの物でも、洗えばいいし。

私の違和感もなくなると思う。


「服いっぱいだ……でも独特のにおいがする」

店に入り、夢莉くんは訝しげな顔をした。

「確かに。あ、でも花の香りもするよ」

「あ、ほんとだ。あっちかな。ぼくら選んでくるから!」

「あ、うん」

独特のにおいはわかるけど、花?柔軟剤かな。やっぱり花だから分かるのか……

ここに来る前、また服選びだと告げた時、双子はノリノリで。
蒼葉くんは変わらないけど。

「い、いってらっしゃい」

「ん」

蒼葉くんも、歩きながら商品に目を通していく。


「……私も何か探そうかな」