花系男子はアナタっ子






毎日の暑さに、時にダラダラとし文句をこぼしながらも、花の性質を持つ体と上手く付き合っている三人。
……前者は主に双子だけど。

そんな三人を連れて、どんより曇り空の下、ショッピングデーをむかえた。
真夏でも少し肌寒いくらい、今日は気温が低い。

週間天気予報をチェックして、双子がなるべく弱らない日を選んだ。

おかげで、全くバテていない様子。


「わぁあ……!!」

「広いね。学園もそれなりに規模があると思ってたけど」

「色んな店があるな」


中に入るなり、周りを見渡し目を輝かせる様子に私の頬が緩む。
……のだけど、このショッピングの日をむかえるにあたって予想していたことが、現在進行形で起きていた。