花系男子はアナタっ子

……でも、夏休みに入ったからといって、毎日この格好をさせるわけにいかない。


──よし。


「すみれ?何してるの?」

「それなあに?」

ベッド下に手を伸ばし取り出した物、それは──


「貯金箱その三」

小銭の音を鳴らし、机の上に置くと双子が私の背中から覗いてくる。
再び座った蒼葉くんは、貯金箱を見つめていた。

「は?一と二は?」

「あるけど、その二つは本当に!金欠の時だけの禁断の貯金箱なの」

「あっそ」

全然興味ないじゃん。とりあえず聞いただけなのか……

蓋をあけて一円も残さず全て出し切ると、それなりにいい額が眠っていたようで。

「いける」