──少しずつ本性を発揮していく三人に、日に日に女子は距離を置くようになり、
"やっぱり知り合いだったんだ"
"三人とも何であんなにすみれちゃんばっかなの"
"全然私達と話してくれないっ"
こういった声を耳にすることが増えた。
本当は知り合いっていうのと少し違うんだけど……説明しようがないから、流すようにしていた。
仲のいい友達からは、気にしなくていいと言って貰えたし、何より──
「すっみれー次移動だよ。一緒にいこ」
「早くしろ」
「周りの雑音気にしないでさ」
「あ、あぁうん」
誰かが何か、私に対して言った良くないことを耳にした瞬間の三人の怖さが凄くて……
こそこそと言われるのは、ほんの数日だけでぷっつりと終わった。



