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次の日から……私が囲まれた一件で、本当に三人の態度は激変してしまった。
登校時には、
離れて歩く私を掴まえて堂々と門を抜け、
絡んでくる女子たち皆には、
「ぼく、すみれのなの。もう馴れ馴れしくしないでよね」
「右に同じく」
──ふ、双子くん!?それは語弊が……!!
ほら、女子たちの怖い視線がびしびし伝わってくるって。
「え?あれどういうこと?蒼葉くんは──」
「……気安く名前で呼ぶな。俺はあいつにしか呼ばれたくねぇ」
こ、こちらもか。
我慢しないって叫んでいたのは夢莉くんだけだったけど……
まぁ、蒼葉くんも千莉くんも同じ思いでいたわけだし。
毎日のように囲まれて、三人にはいい顔する女子の中に、私への嫉妬心みたいなもので何か言ってくる子がいたから。
でも我慢しないって、
こんなおもむろでいいの──?



