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午前の授業を終え、屋上に移動した私たち。
千莉くんと蒼葉くんは、風の強さに髪をおさえたり、目を細めたり。
だけど、夢莉くんは走って柵に手をかけると大声で叫んだ。
「もーうやだ!我慢しない出来ないしたくなーい!」
うっぷんをはらすために叫んだ夢莉くんは柵にもたれ、しゃがむ。
千莉くんと蒼葉くんも、夢莉くんを真ん中に柵にもたれた。
「落ち着け」
「ムリ。ぼくらにはあんなニコニコした顔して、すみれにあの態度だよ!?意味分かんないでしょ!?」
「まぁ、夢莉の言いたいことは分かるよ」
「さすが千莉っ」



