花系男子はアナタっ子


そうだと言おうが違うと言おうが、結果的には同じになる気がする。


──どうしよう。


私も三人も、うまいことこの場を乗り切る言葉を探していると、黙ったままの私にしびれを切らしたのか、一人が近付いてきた。


「早く答えてよ!」

「っ!」


肩を押され、バランスを崩しすぐ後ろにあった壁に背中がぶつかる。
距離が短かった分、地味に痛かった。


「痛いのっ?そんなに強く押してないんだけど」


私を押した一人がくすっと笑うと、グループの女子たちも薄笑いを浮かべる。


「いいから早くどうなのか答えてよ。授業始まっちゃうからさ」

「そうそう」