遠回りだけど、庭園を抜けて一足先に校舎内へ。 「はぁ」 窓から外を見れば、三人とも未だに一歩も進めてないっていうのが一目瞭然。 今さっきより、女子増えてるし……朝から大変だ。 双子は愛嬌というか……まだ周りに答えてる感はあるけど、蒼葉くんがね──もう、無(む)。 ほんと無の一言に尽きる。 でも女子たちはあのクールさがいいとか、そういうことなのかな。 よく分からない。