花語……?的なものがあるのかな。わからないけど。
『じゃあ、俺も寝るから。後……呼ぶ時、蒼葉でいい』
『え、あ……うん。お休みなさい』
つい、うんって言っちゃったけど……。
すぐさまその場でまた眩しさに包まれ、青いサルビアの花が椅子に乗っていた。
花瓶は大きいのに変えたから、このままいいのよね?
花の緋衣くんを手に、三輪とも花瓶にそっと活けると、左右に動く双子。
──あ。緋衣くん、横向いた。
『ふふっお休み』
風とかじゃなく、花が自ら動くっていうはじめての光景に、何故か笑みがこぼれた。
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