花系男子はアナタっ子



『住むって言ってもね、今日はバレなかったからいいものの、これからどうするの?寝るとことかないし……』

『それなら心配いらないよ。僕たちは花なんだから』

『すみれが困ることないように、ぼくらはいつでも……すみれ、手出して』


千莉くんと夢莉くんは顔を見合せ、よく分からないままそっと広げた私の手に、双子の手が合わさった。

顔を見合せた双子の、せーの!の言葉で一瞬フラッシュがたかれたみたくなり、眩しさに目を細める。
瞬きを何回かすると、手には──


『びっくりした……って、なんでここにアルストロメリアが?』