花系男子はアナタっ子


「よろしく……って、え?」


私が今過った考えは、違っていて欲しい。


「もしかして緋衣くんと千莉くん、夢莉くんが住むところって……」


ここ?──と、指を下にさして尋ねれば、


「当たり前でしょ?ぼく、君の花なんだから」

夢莉くんは腰に手をあてて眉を寄せた。

「そうだね。同じく僕も君の愛情を注がれた花だから。ここに身を置くよ」

穏やかに千莉くんが笑い、

「ま、そういうことだ。腹くくれよ。ご主人サマ?」

緋衣くんも教室に入ってきた時に似た、でも含みのある笑みを見せた。



──ウソでしょ?