花系男子はアナタっ子


はぐれないように、と強めに手を握られ少し歩き、道幅が広いとこに出ると、大半がメインのイルミネーションを見に行ったのか、周りにはあまり人がいなかった。


「……ここらへんで待つか」

「うん」

足休めのにガーデンベンチに座り、千莉くんたちと橙果くんどっちが先に来るかな、と思いながら待ってると、蒼葉くんが何か小さく呟いた。

「……──のか」

「え……?」

でも、考え事をしていたから聞き取れなくて。もう一度聞き直せば、蒼葉くんはまっすぐどこかを見つめながら言った。


「お前は……俺らのこと、どう思ってる?勿論、一人ひとりが特別なことは分かってるつもりだけど……」

……いつもより、どこか優しい声音──そう聞こえるのは気のせい?

「あいつらがお前に、好きだ好きだって言うのは毎日のように聞いてるが、お前からは……その、聞いてないな、って」

そう、言われてみれば……
ありがとう、という言葉だけで済ませていたかもしれない。

だから、蒼葉くんは私にも言葉にして欲しい、そういうことなのかな──