花系男子はアナタっ子


『それくらい、すみれのことが好きだよ』

二人は口をそろえてそう言った──


「んもう!おそいですよ三人とも!待ちくたびれそう」

「……わかってるー!今行くから!」

「行こっか。僕たち、ちょっと待たせすぎたかも」


──双子に手を引かれ、軽く小腹にとカフェレストランに入り、おやつとも夕食とも言えない食事の時間を過ごした。
イルミネーションまであと少しだから、と中で待機しようという話になり、この間の合宿の話をして待つことに。


しだいに外が暗くなってきて、照らされるまで残りわずかになった頃、

「そろそろいきましょ!オレ超楽しみ!」

レストランをあとにした私たち。
外に出ると少し寒さを感じるも、暗かった視界がいっきに輝きだし、一瞬で寒さを忘れてしまった。

「わぁ……!」

奥まで広がっていくイルミネーションに目が奪われる。

「きれい!」

「……さっき見た花でも、違うように見えるね。僕、この景色好きだなぁ。すみれ、写真撮ってもいい?」

「勿論」

携帯を貸せば、千莉くんは夢莉くんと写真を取り出した。
そして、はしゃいでるうちに人が増えてきて……主に男女の二人組が。


「すーみれっ、オレと手つなご──」

「その前に、僕らだよ。ごめんね」

太陽くんがその二人組を見てか、私のもとへ来たけど、同時に左右の手がぎゅっと握られた。

「え!?橙果くんは分かるけど……なんでもう片方に蒼葉くんがいるんです!?今から雨降るとか!?」

「降んねぇよ。これはちゃんと予約してるからだ」

蒼葉くんは私と繋いだ手を軽く上げて見せびらかす。

「よ、予約!?今日、すみれのおてては予約制!?オレ知らないんですけど!じゃオレも後でつなぐ予約いーれた!」

「お前は帰りな」

「帰り!?」