花系男子はアナタっ子


そこからまた少し移動して、違う花の並びにキョロキョロと歩いていれば、


「あ!見て!オレ!皆友達だぁ!」

ひまわりを見つけた太陽くんはすかさず走り、ひまわりに話しかけている。
その姿に、蒼葉くんはやれやれと肩をすくめた。

「……他のお客の目があるのにオレ、とか友達とか言うなよ。変に注目されるから」

「あはは、元気でいいのだけどね」

太陽くんの発言に周りにいるお客さんが、首をかしげたりしているのを、橙果くんは笑顔で誤魔化していく。

さすが橙果くん、って思うも……
アルストロメリアの場所を離れてから、双子が静かで。

「……二人とも、大丈夫?」

顔を順にのぞけば、双子は笑顔を見せた。

「大丈夫、元気だよ」

「へーきっ」

「そう?それならいいんだけど……」

本当に大丈夫かな?

「おーい!次いきましょー!」

ひまわりとの会話を堪能したのか、太陽くんたちとの距離が少しあいてしまった。

「今行くー!……とりあえず行こっか」

追い付くために双子の手を引いたのだけど、二人は歩かなくて。

「……どうしたの?やっぱりどっか具合悪い?」

尋ねても、違うと首をふられる。

「なんか、楽しそうなすみれをみてるのは嬉しいんだけど……他の花をみて綺麗だなって思ってるとおもうと……ぼくらの方が綺麗で特別なのに、って思っちゃって……」

「……僕も夢莉と同じ気持ち」

「ほんとうはぼくらだけがいいって。……仲良く千莉と、これからもすみれのこと大事にするし……愛情もわけっこする。もちろん、みんなとも」

「でももっと……すみれの特別になりたいなって、思うんだ」