花系男子はアナタっ子


「ふぅー!」

「いい眺めっ」


わぁ……


夢莉くんも千莉くんも、スノボが得意だなんて。それに、


「やっぱ、こっちのほうがしっくりくるな」

シャー、と私の前に止まる蒼葉くんもまたスノボ派らしい。

私と橙果くんはスキー板の方でちょこちょこ滑ってるけど、あの三人はガッツリ滑ってる。

同じく千莉くんも夢莉くんも、私たちの前に止まった。


「爽快感すごいね。夢莉につられてこのボードにしたけど、風を切る感じが気持ちいいよ」

「だよね!どう?すみれ、ぼくらかっこいいでしょ?」

ほめてほめて、と笑う双子に私は小さく拍手をする。

「うん、凄かったしかっこいいね。蒼葉くんも」

「……っそうかよ」

双子のようにほめてと言わない蒼葉くんにも拍手を送ると、自分も言われると思ってなかったのか、すぐにそっぽを向かれてしまった。

「……フフッ、あれは照れているね」

橙果くんが私に小声で伝えてくれるけど、この近さ。どうやら蒼葉くんにも聞こえてるみたい。

「んなことより、そこにいるやつは何してんだよ」

蒼葉くんが柵の方に目をやれば、