花系男子はアナタっ子






スキー合宿前日。


「いーやーだー!!」

合宿が迫ってくるにつれ、日に日に太陽くんが私から離れなくなっていた。

それは前日になった今、一番ピークをむかえている。

学校を終えて帰宅してからというもの、ベッドに座った時からずっと、後ろから抱きついてきてて身動きがとれない……

もう準備出来てるから、まぁいいんだけど。

でもそんな太陽くんを各々、宿題をやったり、本を読んだりする中でも目に入るわけで。

漫画を二人で読んでいた双子が、漫画を放って立ち上がり、私をはさむように寝転んだ。