* * スキー合宿前日。 「いーやーだー!!」 合宿が迫ってくるにつれ、日に日に太陽くんが私から離れなくなっていた。 それは前日になった今、一番ピークをむかえている。 学校を終えて帰宅してからというもの、ベッドに座った時からずっと、後ろから抱きついてきてて身動きがとれない…… もう準備出来てるから、まぁいいんだけど。 でもそんな太陽くんを各々、宿題をやったり、本を読んだりする中でも目に入るわけで。 漫画を二人で読んでいた双子が、漫画を放って立ち上がり、私をはさむように寝転んだ。