『さあ!ここからはダンスタイムです。生徒の皆さんはペアを作り火の周りに集まって下さい』
話してるうちに、ダンスタイムを迎えたようで、少量の生徒が集まっていく。
双子は体力を使いたくないよう。
「蒼葉くんはやらないのかい?」
「は?興味ないな」
「そうか、なら僕がエスコートさせてもらおうか。……すみれちゃん」
私たちの後ろに座っていた橙果くんが回り込んできて、私に手を伸ばした。
「え?」
「僕と踊ってもらえるかな」
「で、でも私……踊れない」
「大丈夫。僕がリードするよ。だからね、ほら行こう」
「わっ……」
控えめに伸ばした手をしっかり掴まれ、私ははじめてダンスに参加した。
ぎこちない足取りでも、橙果くんは楽しそうに支えてくれて……
「……フフッ、双子くんや蒼葉くんだけにいい時間はあげられないからね。僕も、君を独り占めしないと、割に合わない」
「独り占めって……」
五人の中で一番年上で落ち着きがある橙果くんだけど、見上げた顔は大人びたいつもの表情に加え、凄く優しく感じられた。
話してるうちに、ダンスタイムを迎えたようで、少量の生徒が集まっていく。
双子は体力を使いたくないよう。
「蒼葉くんはやらないのかい?」
「は?興味ないな」
「そうか、なら僕がエスコートさせてもらおうか。……すみれちゃん」
私たちの後ろに座っていた橙果くんが回り込んできて、私に手を伸ばした。
「え?」
「僕と踊ってもらえるかな」
「で、でも私……踊れない」
「大丈夫。僕がリードするよ。だからね、ほら行こう」
「わっ……」
控えめに伸ばした手をしっかり掴まれ、私ははじめてダンスに参加した。
ぎこちない足取りでも、橙果くんは楽しそうに支えてくれて……
「……フフッ、双子くんや蒼葉くんだけにいい時間はあげられないからね。僕も、君を独り占めしないと、割に合わない」
「独り占めって……」
五人の中で一番年上で落ち着きがある橙果くんだけど、見上げた顔は大人びたいつもの表情に加え、凄く優しく感じられた。



