*
*
ん──?
なんか話し声が聞こえる……なんだろ。
閉じられてたまぶたを薄くあければ、
大変不機嫌そうな蒼葉くんが見えた。
「あ!起きた!」
「……ん?」
逆さまの太陽くんの顔が視界を埋めつくす。
──あれ、私……寝てたの?
状況を把握するために、まばたきをして周りを見渡す。
部屋には、橙果くんも戻ってきていて、三人が私たちを囲むようにしていた。
「えっ、今何時!?」
「もうすぐ夕ご飯の時間だよ。僕ら、かれこれ一時間くらいはここに居るんだけど……三人とも熟睡していたからそのままにしてたんだ」
うっそ……
慌てて時計を見ようと、首をねじった。
「そんな時間になって……ひゃっ!?」
だけど、くっついていた夢莉くんの吐息がかかってくすぐったく……
「んふふ、すみれあったかい……」
そんな夢莉くんを、蒼葉くんはすごい形相で見下ろし、
「駄目だよ蒼葉くん。その手引っ込めて。気持ちはすっごーく分かるけど。太陽くんも」
「……双子、お前ら復活したらみとけよ」
「みとけー!……んあー!でもくそ羨ましすぎるんですけどぉ!?」
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ん──?
なんか話し声が聞こえる……なんだろ。
閉じられてたまぶたを薄くあければ、
大変不機嫌そうな蒼葉くんが見えた。
「あ!起きた!」
「……ん?」
逆さまの太陽くんの顔が視界を埋めつくす。
──あれ、私……寝てたの?
状況を把握するために、まばたきをして周りを見渡す。
部屋には、橙果くんも戻ってきていて、三人が私たちを囲むようにしていた。
「えっ、今何時!?」
「もうすぐ夕ご飯の時間だよ。僕ら、かれこれ一時間くらいはここに居るんだけど……三人とも熟睡していたからそのままにしてたんだ」
うっそ……
慌てて時計を見ようと、首をねじった。
「そんな時間になって……ひゃっ!?」
だけど、くっついていた夢莉くんの吐息がかかってくすぐったく……
「んふふ、すみれあったかい……」
そんな夢莉くんを、蒼葉くんはすごい形相で見下ろし、
「駄目だよ蒼葉くん。その手引っ込めて。気持ちはすっごーく分かるけど。太陽くんも」
「……双子、お前ら復活したらみとけよ」
「みとけー!……んあー!でもくそ羨ましすぎるんですけどぉ!?」



