花系男子はアナタっ子

「私は何をしたらいい……の?」

いつもみたいな感じで、撫でも必要とか?
あ、でも両手ふさがってるから無理だった。

聞けば双子は顔を見合わせ、真ん中をあけるようにしてお互い布団の端に寄る。

そしてポンポン、とあけた間を二人が叩く。

「ほら、ここに入っておいで」

「真ん中で、背中ちょっと変かもしれないけど、すみれがここじゃないと、ぼくらだめだから」


え──

「私も、寝るの?」

『そうだよ』

迷わず頷かれた。

「いや、さすがにそれはちょっと……」

男の子と布団に入るのは、ねぇ?

ためらっていれば、繋がれた手がぐっと引かれ、私は布団にダイブした。

「うっ……」

「すみれが、"なんでも"って僕たちに言ったんだから、これもありでしょ?」

「ぼくらが必要で欲しいのは、すみれなんだもん。だーかーら……このまま大人しく、ぼくらと居ようね」