花系男子はアナタっ子





翌朝、案の定寝つけなかった私は寝不足気味。でも今日は気合いをいれなければ。

林間学校の二日目は美化委員には大事な役割が──

バンッ!!


「っ!?」

突然ノックをなしに扉が開き、驚く私たちの前に入ってきたのは……血相を変えた蒼葉くんだった。
私を見つけるなり、真っ直ぐ歩いてきて座っていた私の腕を掴み立たせる。

「蒼葉くん!?どうしっ」

「双子に何かが起こってる……」

「え……」

蒼葉くんの様子からすぐ、よくないことだって分かった私の心臓が嫌な音を立てた──