花系男子はアナタっ子


「まぁいい、突然だが編入生を紹介する」


──編入生?


本当に突然だ。本来なら、前もって言われるはずだし……急に決まったのかな。


「入ってきてくれ」


先生の合図でゆっくりとドアが開かれ──


『きゃーっ!!』

再び黄色い声と共に入ってきたのは、三人の男の子だった。


──ん?

入ってすぐ、先頭の紺色の髪の子と目が合い、フッと笑われたような……気のせいかもしれないけど。

先生の横に並びこちらに向き直ると、一層女子達は嬉しそうな声を上げる。

そんな状況に先生は咳払いをして、チョークを握った。


「じゃあ自己紹介を頼む」