花系男子はアナタっ子





荒れそうなだな、って心の中で覚悟してた。してたんだけど──


「百合水くんたち、わたしたちと同じ班にならない!?」

「えー千莉くんうちに来てよー」

「夢莉くんこっち入って!おねがーい!」

「緋衣くんと同じ班になりたい!」


しおりには目を通しとくように言われたけど、班決めの流れが二年目でわかっているからか、予約が思いの外殺到してて……

私たちの教室は女子で完全に定員オーバー状態。

三人の誰の姿も見えやしない。
三人からは私のことが見えるって言ってたけど……人酔いしそう。

だから一時避難しようと、私は教室から離れた。
遠退いていく声に胸を撫で、私は階段のあいている窓から外の空気を吸った。

「……はぁー落ち着く」

人気者は凄いななんて、考えていれば、ポンと肩を叩かれた。