花系男子はアナタっ子




一階から『すみれ手伝ってー』の声に、私は部屋を出た──までは良かったのに。


「……おいしー!オレおかわり!下さい!」

「はや!」

「夢莉、対抗しようとしないの」

「美味しいね。ありがとう、お母様」

「……はぁ」


何故か五人共リビングに来ちゃうという……だから蒼葉くんにこっそり聞いてみた。

「ねぇ蒼葉くん、何で皆来ちゃったの?」

「あいつ……あのひまわり野郎が、オレも!とか言ってダッシュでついていきやがったのを、双子が止めに行った。……けど無理で俺らも来いって呼ばれたんだよ」


──ああー……なんか想像出来てしまう。

私たちの声が聞こえたのか、横から橙果くんが入ってきた。

「ごめんね。騒がしくして」

そんなことないよ、と言おうとしたところに、お母さんがニコニコとしながらキッチンから戻ってくる。