「ま……まぁ、落ち着いたばっかなんだから、ばちばちするの一旦ストップしてもらってもいい?」
「……ん」
「了解っ」
夢莉くんも太陽くんも、頷いて口を閉じた。
……っていうはいいんだけど、何から話せばいいのやら。
ストップをかけた私が言葉に詰まると、かわりに蒼葉くんが切り出してくれた。
「お前ら二人は、これからどうすんだ」
机に頬杖をついて、尋ねる蒼葉くんに太陽くんは立ち上がる。
「勿論、一緒に──」
「一緒に住むって話だろ」
「お、話はやい!助かりまっす!」
嬉しそうに笑う太陽くん。
「っは、能天気なやつだ。そんな軽々しく言っていいのか。俺らのように、すみれとの約束を守って過ごしていけるようには見えないけどな」
その言葉に太陽くんのそばで寄りかかる橙果くんは蒼葉くんに目を細めた。



