──ひとまず蒼葉くんと千莉くんに手伝ってもらい、二人を落ち着かせることに成功した私たち。……橙果くんだけ、微笑ましいとかなんとか言って笑ってたけど。
にしても──
おお……私の部屋に、五人も男の子が居る。
定位置の蒼葉くんに、ベッドに座る双子。
そして新たな二輪の、橙果くんは壁に寄りかかり、太陽くんは床に座ってる。
むやみやたらに私に近付くな、と橙果くんと太陽くんは最初の三人に言われ、今はおとなしい。
私はベッドの端に座り、一人状況を整理。
「あの癖男子は百歩ゆずったとしても……」
橙果くんから太陽くんに夢莉くんの視線が移動する。
心なしか蒼葉くんたちの目も厳しい気が……



