花系男子はアナタっ子


首根っこを掴まれながらも楽しそうに、私のもとに来れない状態でも、両手で手を振ってくる。

「ひまわりぃ!?……もしかして蒼葉、さっき立ち止まったのはこいつのせい!?」

こいつ、と太陽くんをさす夢莉くん。

「こら、指差すのは良くないんだぞ!白いちっこいの!」

「はぁ!?初対面でちっこいとか言われたくないんだけど!」

「初対面じゃないですーオレは夏休みから居たんだから。ははは!」


どんどん言い合いに発展していきそうな二人。千莉くんは夢莉くんを落ち着かせようとしてるけど、夢莉くんは唇を噛みしめ我慢している。

確かにこのまま聞いてるわけにはいかないもの。
私は橙果くんにありがとう、と告げてから双子のそばに行き落ち着いてね、と念を込めて夢莉くんの頭を撫でた。

なぜか横に居る千莉くんが『僕も』と言ってきたから撫でとく。


「あ、ずるい!オレも!」

「うるさいな!」

……大丈夫かな。