花系男子はアナタっ子


整った綺麗な笑顔を向けられ、つい固まってしまう。

すると、廊下からクラスは分からないけど三年の先生が息を切らしてやって来た。


「ああ居たっ花海……説明途中に居なくなるから探してたんだ……ようやく見つかった」

「先生、すいません。会いたい子が居たもので我慢できませんでした」

にっこりと悪びれた様子はなく先生に告げる花海……三年の先生が来たってことは一つ上なのかな?

「会いたい子?二年生の中に?」

先生は私たちをちらちらと見ながらそう尋ねた。

「はい、目的は達成したので戻りましょうか」

「え、そう?なら説明の続きをしながら行くとしよう」

「……では、また後で。ご主人さん。それに可愛い花くんたち」

ひらひらと手を振り、二人は戻って行く。