花系男子はアナタっ子






『来るかもしんねぇ』

という意味深な一言を数日間引きずり、私はやっぱり聞く決心をした。


登校し、座った直後の三人に尋ねてみる。

「結局何も来ないみたいだけど、何を気にしてたの?」

本当は家に居る時に聞くべきだったんだろうけど……

「……いや、もうすぐそこまで来てる」

「え?」

今まで見たことないくらい、顔をしかめる蒼葉くん。その隣の双子も同様だった。

「ぼく、夏休み最終日に嫌な予感がするって言ったでしょ。それだよ」

「でもこの気配……ちょっと違うようだけど」

確かに、夢莉くんがひまわりの話の流れでそんなことを言っていた。


──って、もしかしなくても同じ展開が起きましたって……こと?