巫女&十二支擬人化男子、学園をナイショで守護してます!

「由巫、気をつけて! 俺のそばから離れるな!」

「え?……あ!」


 なんと、資料室中の床が猫で埋め尽くされている。

 黒猫、白猫、茶トラ、さまざまな模様の猫たちの尻尾が、よく見るとみんな二本に分かれている二股(ふたまた)だ。

 二股の猫って、猫又⁉︎ 人に害を与えるという猫の魔物だ!


「フシャー!」


 猫又たちが唸り声を上げながら、まるで猫の大津波のように襲い掛かってきた。

 志狼君が私を庇って立ちふさがってくれたけれど、さすがに数が多すぎる!

 とっさに目をつぶって身を固くした、そのとき。


「みんなぁー。それじゃ、よろしくねぇー」


 やたらと呑気(のんき)そうな声と、ドドドッという地鳴りと共に現れたのは……。


「ひ、羊の大群⁉︎」


 資料室のドアから羊の群れが雪崩(なだれ)のように押し寄せて、次から次へと猫又たちを頭突きで窓の外へ弾き飛ばしていく。

 す、すごい非現実的な光景……。

 おお、まだまだ羊が押し寄せてくる!